折紙彗星

色々と書く

加藤と加藤のトレード成立

寝耳に水の加藤匠馬とロッテ加藤翔平のトレード。さすがの首脳陣も今の外野陣のひどさには目に余るものがあったようだ。

加藤翔平は守備はうまく強肩かつ足は速いが盗塁はあまり得意でなく、パンチ力はあるが選球眼がなく三振が多いといったタイプ。中日でいうと武田、遠藤、藤井とタイプがかぶる。成績を見ると、.230のops.600ちょっとといったところだが今の中日なら十分に戦力、どころかライトでレギュラーすらありえる。伊東のおかげでロッテとは良い関係が築けているようで、素晴らしい補強であったと考えられる。ぜひともすぐに一軍で試してみてほしい。

加藤匠馬についてだが今の中日には正捕手の木下が攻守に活躍しており、桂も打棒を見せつけ、若手では選球眼のいい郡司、長打力と強肩を併せ持つ石橋が期待され、さらにベテランの大野、ケガさえなければといったところの強肩強打の外国人捕手アリエルマルティネスがいる。加藤は肩だけは12球団みてもトップではあるが木下が十分に盗塁阻止率が高い上、打撃がどうしようもなく期待できず守備もあまり上手でないため中日では出番がない印象。しかしロッテの捕手事情はどうやら厳しいようで、ロッテならば活躍の場があるかもしれない。お互いにとってもメリットのある良いトレードであるといえるだろう。

捕手というのはやはり特殊なポジションであると改めて感じる。クビになりづらくトレードの弾になりやすい。それは捕手として試合に出られるのは1人であるのに、最低でも3~4人はある程度の選手を確保したく、ドラフトで乱獲もしづらいためであるだろう。