折紙彗星

色々と書く

第一次戦力外発表2021

 中日は7日、名古屋市内の球団事務所で遠藤一星(32)、井領雅貴(31)、武田健吾(27)の3外野手と、三ツ間卓也(29)、ランディ・ロサリオ(27)、育成の丸山泰資(26)の3投手に対し、来季の契約を結ばないことを通達、発表した。
 
はい。おそらく第二次でまだまだ追加があるとはいえ6選手に戦力外通告だ。藤井山井の引退勢とガーバーがほぼ退団が確定している支配化枠は8つ空いたことになる。
それでは各選手の振り返りをしていく。
遠藤一星
今回の戦力外の中では唯一応援歌がある選手だが、まあ今年で戦力外であることはほぼほぼ分かっていたことかもしれない。一軍の外野があれほど深刻な状況であったにもかかわらず1軍に呼ばれていない時点でやはり厳しい。
俊足を生かした外野守備には定評があって、昨シーズンは守備固め、代打、代走と何でもこなし1軍完走したのだが守備固めとしては武田、加藤に、代打は福田福留アリエルに、代走としては高松に役割を奪われる形となった。とくに加藤翔平は遠藤よりも若く上位互換のような存在であったため加藤の獲得が追い打ちとなったことは間違いない。33歳という年齢がやはりネックとなったように思えた。
一時は本気で期待された選手だったはずだったが気づけば年を重ねていたという印象だ。
井領雅貴
井領もクビの確率はかなり高いだろうなと考えていた。守備走塁で戦力にはなれない分打撃で頑張る必要があったが、それも44歳の福留に劣ってしまうようでは仕方がない。ただ6人兄弟の母子家庭で育った苦労人であったり、ボールボーイに積極的に話しかける気さくで明るい性格など、応援したくなる選手ではあって、今年も第一子が誕生したとのこと。何とか球団職員として雇ってあげることはできないかと考えてしまう。
三ツ間卓也
1軍で敗戦処理すらままならず、大炎上したが、あれがラストチャンスだったのだろう。戦力外になる確率は50%くらいかなあと考えていたが残念ながら戦力外。
おなじ育成出身の木下雄介とかなり仲が良かったようで、木下の分まで頑張りたいと意気込んでいただけに何とか活躍してほしいと思っていたのだが、実力の世界では仕方のないことだろう。1軍で15ホールド、4勝をあげており、まだギリギリ20台という事もあってもしかしたら中継ぎの薄いチームで拾ってくれるところがあるかもしれない。
ランディ・ロサリオ
メジャーでそこそこの実績があったのでかなり期待していたのだがどうして通用しなかったのか不思議だ。本調子でなかったのか、日本球界に向いていなかったのか。
日本での観光を満喫するなどガーバーと並んで憎めない選手ではあった。
丸山泰資
彼の場合はケガにつきますね。本来ならばドラフト上位候補であったはずが、6位で取れたのはケガがあったから。去年アンダースローに転向し、必死であったのだろうがやはりケガではどうしようもない。
武田健吾
武田が戦力外になるとは思っていなかったので寝耳に水である。というか武田をクビにして大丈夫なのか。中日の外野陣は特に若手を中心に守備に難のある選手が多い。
岡林、伊藤、滝野、渡辺。かつては名手とされた福留や大島も年には勝てず。福田もうまいとは言えないだろう。三好は未知数。となると外野守備がうまいのは加藤翔平と根尾、平田ぐらいである。しかし平田は病気もあって全く戦力として数えられない。根尾も1軍の外野守備固め要因として起用するのはさすがに憚れるだろう。となると加藤翔平くらいしか守備固めとして使えそうな選手はいない。その加藤も30歳であってもう若くない。おそらく打撃と足がましなぶん加藤が生き残ったのだろうが武田より先に戦力外にすべき選手がいたような気もする。まあそういった選手は第二次でクビになるのかもしれないが。去年今年と1軍完走していて、多くの試合で守備固めとして出場していた。そして1軍に登録されたまま戦力外。昨日なぜか代打として使われておかしいと思ったのだがあれは思い出として起用してあげたのだろうか。
外野の打撃が崩壊する中で、少しでも打撃に期待できそうな選手は残し、守備しかできなさそうな武田が先に切られてしまったという推測ができる。
外野守備要因としては申し分なくバントもうまかったりするので、どこか拾ってくれる球団がいることを願う。
 
ガーバー藤井ふくめ外野手は5人の退団が決定していることからドラフト、自由契約選手、外国人選手での外野の補強はかなり分厚く行われることになることが予測される。
最後に、ドラゴンズでプレーした6人の選手たちがお別れしてしまうのはとても悲しいことだが、ドラゴンズでプレーしてくれてありがとう、お疲れさまでした。