折紙彗星

色々と書く

勝ちの価値(143試合目)

今日の試合は小笠原が規定到達さえすればいいと思っていた。たとえ中日が負け、そのせいで最下位が確定したとしても。今年の夢も希望もないドラゴンズを応援できたのは小笠原の台頭があったからというのは大きい。だからこそなんとしても規定打席に到達し、球史に名を残してほしかった。

小笠原は何よりも規定到達にこだわってきた。彼は先輩から言われたそうだ。規定に到達すれば世界が変わると。だからコンディション不良の体を押してまで背水の陣で試合に臨んだ。結果的に6回を無失点の快投を見せ無事、規定に到達、そしてチーム2位の8勝目をあげた。

これは小笠原にとって通過点でしかないだろう。今年初めて独り立ちしたのだからもう心配はいらない。来年からはタイトルだってなんだって狙える。

チームも難敵、阪神青柳を倒し、最下位だけは免れた。これでよかった。5位も4位も同じようなものでどちらもBクラス。ただ、最下位だけは記録に残ってしまうし引きずる。本当に良かった。

終盤はヤクルト横浜の試合を見ていた。中日が引き分け以上でヤクルトも勝利すればヤクルトの優勝が決まる。ヤクルトは中日より一足早く試合に勝利した。横浜の粋な計らいでハマスタのビジョンには甲子園の試合の模様が中継された。ヤクルトファンも選手も中日の守護神ライデル・マルティネスが阪神からアウトを取り、中日の勝利が近づくたびに手をたたいて喜んだ。

そして、最後、大山を打ち取ったところでグラウンドへ飛び出す選手。喜ぶファンたち。高々と宙に舞う高津監督。私は何かうれしさを感じた。阪神巨人の大本命2チームに勝ちヤクルトが優勝を収めた。ヤクルトが優勝するのならば本望だ。なにも文句ない。去年一昨年と最下位に甘んじたチームが栄光を掴んだのだ。

 

本当にこれが去年最下位のチームだろうか。これを見て中日球団は何も思わないのか。CSにほぼ10年も進出できていないのは恥ずべきことではないか?去年最下位のヤクルトが優勝できるなら中日にできないことはないだろう。ヤクルトのこの優勝が中日にとって価値あるものになってほしい。前年の順位なんて関係ないと、奮い立ってほしい。少なくとも私は、いや、多くの中日ファンは、ヤクルトの優勝に光を見たはずだ。

残り一試合、最下位か5位か

今日の試合も敗北。1安打の屈辱的な敗北。

さて今日の敗戦で中日の自力5位が消滅してしまった。最後の試合に勝っても横浜が残り二試合勝てば中日は最下位。最後の試合を負けた場合、横浜が2連敗で最下位は回避。

まずい状況になったと思う。中日の歴史を振り返っても最下位というのは実は多くなく、2リーグ制以降たったの6回しかない。2000年以降においては2016年の一回だ。

最下位というのはあまりにも不名誉である。最下位と優勝の回数はカウントされる。語り草になってしまう。2位~5位の回数などだれも数えないし、4位だったか5位だったかなどいつか忘れてしまうほど些細なことだが、最下位だけはいつまでも記録にも記憶にも残る。

そういった意味でぜひともガチメンバーで勝ちに行ってほしい。中日のガチなど他球団と比べれば蚊のごときひ弱さかもしれないがベストを尽くさなければ一生引きずる負けになる。

そしてもう一つ、分かっていたことだが改めて確認されたこと。若手を出すと負ける。

やれ若手を出せ、弱い中堅なんて見たくないと主張する人は多いがはっきり言ってその中堅よりも弱いから若手は試合に出られていないのだ。散々批判されている今のレギュラー陣にも一歩劣るのである。もうAクラス入りの目がない状況で経験を積ませるために若手を出す。これは分かるがまだ1%でも可能性があるうちから若手を出せというのはプロ野球に対して失礼だ。たとえ可能性が薄くても、若手をみて現実逃避したくなってもあきらめてはいけない。それは真剣にやっているほかの球団に対して失礼だし、勝ちを求めている選手全員に失礼だ。

今年終盤の巨人の大失速を誰が予測できたか。8月ごろにはすでに終戦ムードが漂っていたが可能性はあの時点でついえていなかった。であるにもかかわらず若手を使えなどと軽々しく主張するものではない。

 

中日以外11球団のドラフト戦略(パリーグ編)

origamisuisei.hatenablog.com

前回に続いてパ・リーグ

パ・リーグ6位 北海道日本ハムファイターズ

順位 選手名 守備 所属 結果
1位 達孝太 投手 天理高  
2位 有薗直輝 内野手 千葉学芸高  
3位 水野達稀 内野手 JR四国  
4位 阪口樂 投手 岐阜第一高  
5位 畔柳亨丞 投手 中京大学附属中京高  
6位 長谷川威展 投手 金沢学院大学  
7位 松浦慶斗 投手 大阪桐蔭高  
8位 北山亘基 投手 京都産業大学  
9位 上川畑大悟 内野手 NTT東日本  
育成選手選択会議
順位 選手名 守備 所属 結果
1位 福島蓮 投手 八戸西高  
2位 速水隆成 捕手 群馬ダイヤモンドペガサス  
3位 柳川大晟 投手 九州国際大学付属高  
4位 阿部和広 外野手 平塚学園高

日ハムの補強ポイントは二遊間とキャッチャーだ。二遊間と捕手は攻守に不安である。投手はリーグ平均レベル。外野は近藤がいるが太田が不調。中田は放出。西川も少々成績に陰りが出てきている。全体的に長打が余りにも不足しており二桁本塁打が現在一人もいないという深刻な状況。

1位はまさかの達。素材型の大型右腕だ。日ハムはその年もっともいい選手を取りに行くというのが方針であり、今年もそのような戦略を述べていたため、てっきり高卒投手の小園もしくは風間、大卒投手の隅田に入札すると考えていたが達を一本釣り。一本づ狙いなら地元の木村を取りに行くかもしれないと考えていたが予想外だった。

2位は高校トップクラスのスラッガー、有薗を指名。同じサードのスラッガー野村を3年前指名しており、今年レギュラーを掴んだがここで有薗を選択。強肩で外野もできるようなので問題ないだろう。

3位は即戦力の二遊間水野を指名。この順位で獲得できたのはおいしかったのではないか。同じく二遊間が欲しい横浜が日ハムの一つ後だったのが功を奏したか。打撃のパンチ力に加え守りや脚にも定評のある高卒社会人ですぐにでもレギュラーを獲得できるかもしれない。

4位阪口、5位畔柳はどちらも中京圏の選手だ。

阪口は有薗に続いて二人目となる高卒スラッガー。将来の大砲を考えての指名だろうが、大卒から多く獲得した中日とは対照的な指名だ。5位畔柳はここまで残るとは思っていなかった。ほぼ6位に近い指名である。

6位から8位まで投手を連続で獲得するのは驚きだ。

9位の上川端は極端に三振が少なく、守備に定評のあるショートで去年指名漏れを経験した選手。水野につづき即戦力のショートを二人も獲得することとなったが、1年目から守備固めならば活躍できる可能性は高いかもしれない。

捕手の即戦力も獲得したかっただろうが古賀が3位で消えてしまったこと、去年古川を指名していることを考えると難しい部分がある。

この不作年に9人も指名するのはなかなか勇気がいる。2014年の中日ドラフトのようにならないとよいが。

中日に欲しかった選手・・・水野達稀

中日の場合ショートではなくセカンドで起用し、堂上三ツ俣らとの競争に打ち勝つことが期待できた選手。打線の強化と若返りを図るために中日に欲しかった逸材だ。

パ・リーグ5位 埼玉西武ライオンズ

埼玉西武ライオンズ

新人選手選択会議[5]
順位 選手名 守備 所属 結果
1位 隅田知一郎 投手 西日本工業大学  
2位 佐藤隼輔 投手 筑波大学  
3位 古賀悠斗 捕手 中央大学  
4位 羽田慎之介 投手 八王子学園八王子高  
5位 黒田将矢 投手 八戸工業大学第一高  
6位 中山誠吾 内野手 白鷗大学  
育成選手選択会議
順位 選手名 守備 所属 結果
1位 古市尊 捕手 徳島インディゴソックス  
2位 滝澤夏央 内野手 関根学園高  
3位 菅井信也 投手 山本学園高  
4位 川村啓真 外野手 國學院大學

西武の課題はリーグ最下位の投手陣。打線も割と深刻で、捕手とショートはリーグトップだがそれ以外が人材難である。だが、去年野手ドラフトを行っているため今年は最優先課題である投手の補強を行うというのが大方の予想だった。

1位は公言通り隅田を指名し、4球団競合の末見事引き当てた。2位で佐藤が取れたのはかなりうれしい誤算ではないか。隅田に次ぐほどの高評価を得ていた佐藤がここまでで残っているとは。ケガをしているとのことだがもしかしたら結構深刻なのだろうか。ともかく左腕に目立った選手がほぼ不在という西武のあまりに深刻な状況をかんがえるとこの二人が獲得できたのはあまりにも大きい。

3位の古賀は大学No.1キャッチャーである。森以外のキャッチャーが台頭していない中、彼が捕手として独り立ちできれば、森をときに指名打者として使用しつつ併用していくことが可能となるだろう。

全体的に見て12球団で最も高評価のドラフトだろう。

中日に欲しかった選手・・・佐藤俊輔

ケガさえなければ隅田よりも完成度は高く、間違いなく1位で消えていたほどの選手。制球力、奪三振力共に申し分ない。大野の次の左腕エースとなりえた逸材である。

 

パ・リーグ4位 福岡ソフトバンクホークス

順位 選手名 守備 所属 結果
1位 風間球打 投手 ノースアジア大学明桜高  
2位 正木智也 外野手 慶應義塾大学  
3位 木村大成 投手 北海高  
4位 野村勇 内野手 NTT西日本  
5位 大竹風雅 投手 東北福祉大学  
育成選手選択会議
順位 選手名 守備 所属 結果
1位 藤野恵音 内野手 戸畑高  
2位 川村友斗 外野手 仙台大学  
3位 井崎燦志郎 投手 福岡高  
4位 三浦瑞樹 投手 東北福祉大学  
5位 田中怜利ハモンド 投手 帝京第五高  
6位 加藤光稀 投手 滝川第二高  
7位 山崎琢磨 投手 石見智翠館高  
8位 佐久間拓斗 捕手 田村高  
9位 山本恵大 外野手 明星大学  
10位 加藤晴空 捕手 東明館高  
11位 瀧本将生 投手 市立松戸高  
12位 三代祥貴 内野手 大分商業高  
13位 佐藤琢磨 投手 新潟医療福祉大学  
14位 仲田慶介 外野手 福岡大学

昨年の優勝チームが一転、4位となってしまった。投手陣は相変わらずリーグ1の強力さを誇るも、打線の弱体化が激しい。投手については先発として勝利を稼いでいるのは30歳前後の選手が中心であるものの、松本、笠谷など20代前半の選手が出ていることもあって、そこまで問題ではないだろう。問題は打線で、リーグ平均レベルであるものの昨年と比較して大きく弱体化してしまっている。

グラシアルはケガによる離脱で中盤からは1軍に復帰できず、デスパイネ指名打者としては成績があまりにも寂しい。松田もopsが7を切る状況。この3人はいずれも年齢的にそろそろ限界で一刻も早く後継者が欲しいところ。また、ファーストの中村も成績が低迷している。柳田ももう30代中盤に差し掛かる。

ソフトバンクの補強ポイントは外野もしくはファースト、サードの打てる選手である。

二遊間、センターも補強ポイントに入るが、まずは打てる選手が欲しいところである。

投手ももちろん不要ということなく好素材を獲得していかなければならない。

1位は風間を単独指名。いかにもソフトバンクが好きそうな剛速球が特徴のピッチャーで、とても似合っていると思う。

2位に即戦力スラッガー正木を獲得できたことは幸運だった。正木は外野を任せるには守備が不安ではあるものの、ファースト、DHがしっかりしないソフトバンクならば打てさえすれば出場機会は得られるだろう。

3位の木村は高校生No.1左腕。即戦力を取りに行くべきではないかと思ったが高卒投手が好きなソフトバンクらしい指名である。

5位の大竹は本人ですら指名されると思っていなかったという超隠し玉指名である。

もうすこし即戦力の野手を獲得したかっただろうが今年は不作なので仕方がない。正木が獲得できた時点で良かっただろう。

中日に欲しかった選手・・・正木智也

やはり大卒No.1スラッガーであり、中日もレフトが空いているので一年目から出場できる。それにしても正木よりも鵜飼を優先させたのは驚いた。

パ・リーグ3位 東北楽天ゴールデンイーグルス

東北楽天ゴールデンイーグルス

新人選手選択会議[9]
順位 選手名 守備 所属 結果
1位 吉野創士 外野手 昌平高  
2位 安田悠馬 捕手 愛知大学  
3位 前田銀治 内野手 三島南高  
4位 泰勝利 投手 神村学園高  
5位 松井友飛 投手 金沢学院大学  
6位 西垣雅矢 投手 早稲田大学  
7位 吉川雄大 投手 JFE西日本  
育成選手選択会議
順位 選手名 守備 所属 結果
1位 宮森智志 投手 高知ファイティングドッグス  
2位 柳澤大空 外野手 日本大学藤沢高  
3位 大河原翔 外野手 東海大学山形高

楽天の補強ポイントはまずはキャッチャー、二遊間も浅村のコンバートも考え、ショート不足の現状から補強ポイントである。

しかしキャッチャー以外は切羽詰まった状況とは言えないかもしれない。

1位指名は吉野。外野のスラッガー候補としてはセンターを守れるのが特徴で、前川らと評価の差がついたのはセンターラインが守れるかどうかだと考えられる。しかし、1位指名でも少し驚きなのに楽天がいきなり1位入札は驚いた。左腕は去年早川を取っており、今年は欲しい選手を積極的にとりに行く戦略なのだろうか。

2位の安田はさらに驚いた。愛知2部という地方リーグの中でもレベルの低いリーグ出身であることから、いくら長打力がすごいとはいえ、中位以降の指名になるだろう、もしかしたら中日がとるかと考えていただけに本当に驚いた。長打力のある選手の順位は年々上がる一方だ。鵜飼を中日が2位で取ったのもうなずける。キャッチャーとして守っていけると考えているのだろう。

3位の前田も驚き。身体能力の高いスラッガー候補であるが高卒でポジションもかぶりそうなのに二人も指名するとは思ってもいなかった。

12球団すべての中で最も衝撃的だったのが楽天ドラフトである。1位から3位まで予想外の選手がずらり。

中日に欲しかった選手・・・安田悠馬

やはりあの長打力は本当に魅力的だ。ポジションはキャッチャーでいくのか外野に回すのか評価が分かれるだろう。

 

パ・リーグ2位千葉ロッテマリーンズ

新人選手選択会議[11]
順位 選手名 守備 所属 結果
1位 松川虎生 捕手 市立和歌山高  
2位 池田来翔 内野手 国士舘大学  
3位 廣畑敦也 投手 三菱自動車倉敷オーシャンズ  
4位 秋山正雲 投手 二松学舎大学附属高  
5位 八木彬 投手 三菱重工West  
育成選手選択会議
順位 選手名 守備 所属 結果
1位 田中楓基 投手 旭川実業高  
2位 速水将大 内野手 富山GRNサンダーバーズ  
3位 永島田輝斗 投手 立花学園高  
4位 村山亮介 捕手 幕張総合高

ロッテの補強ポイントはキャッチャー。また日本人打者に長打力のある選手がいないという状況も改善したいところだろう。

1位は松川。個人的にかなり評価していた選手で、高卒スラッガーとしてはNo.1だと考えていた。1位に入札したときはうまいなあと感じた。キャッチャーは一刻を争う状況だが、松川ならそう時間がかからず育成できると考えているのかもしれない。

2位の池田は思ったよりも評価が高かったイメージ。二塁候補としては山城や水野、野口のほうが高く評価されるだろうと考えていた。牧と似たタイプであり、即戦力として期待がかかるだろう。

逆に3位の廣畑は思ったよりも評価が低かったように思える。直前の登板で炎上していたのが響いたとは考えづらいか。どこの球団も左腕を優先させたからかもしれない。

 

中日に欲しかった選手・・・松川虎生

次世代のスラッガー候補で中日と縁がないことは分かっていたが欲しかった選手。とにかく打てる選手が欲しい。

パ・リーグ1位 オリックス・バファローズ

順位 選手名 守備 所属 結果
1位 椋木蓮 投手 東北福祉大学  
2位 野口智哉 内野手 関西大学  
3位 福永奨 捕手 國學院大學  
4位 渡部遼人 外野手 慶應義塾大学  
5位 池田陵真 外野手 大阪桐蔭高  
6位 横山楓 投手 セガサミー  
7位 小木田敦也 投手 TDK  
育成選手選択会議
順位 選手名 守備 所属 結果
1位 山中尭之 外野手 茨城アストロプラネッツ  
2位 園部佳太 内野手 福島レッドホープス  
3位 大里昂生 内野手 東北福祉大学

バファローズの補強ポイントはキャッチャーで支配下の数自体少ない。二遊間も補強ポイントである。紅林が今後どうなるのか、福田周平は今後もセンターなのか。そのあたりの動向次第である。オリックスはレギュラー陣は強力だが、その他の選手の層が非常に薄いイメージだ。

結果1位は椋木を単独指名。この手の一本釣りがオリックスはとても上手なイメージだ。2位は野口で二遊間をばっちり補強。3位の福永は驚いた。守備型というイメージだがオリックスに一番必要なタイプかもしれない。だが25番目で指名されるとは思わなかった。4位の渡部も近本2世と言われる好素材である。5位の池田はここまで残るとは思っていなかった。

オリックスの指名が個人的には12球団で一番好きだ。ばっちりと好選手を即戦力で補充していく姿勢が高評価できる。補強ポイントをすべてクリアした指名でとても上手に感じた。全体的に指標の良い選手も多い。

中日の欲しかった選手・・・渡部遼人

大島の後継にふさわしい選手。俊足好打もどきみたいな選手が中日には多いがそういった選手全てにとっての脅威となり得る選手だと考えた。

 

中日以外11球団のドラフト戦略(セリーグ編)

 

3つ続けてドラフトについて書くが私はドラフト戦略について考えるのがとても好きなので

セリーグ6位 横浜DeNAベイスターズ

1位 小園健太 投手 市立和歌山高  
2位 徳山壮磨 投手 早稲田大学  
3位 粟飯原龍之介 内野手 東京学館高  
4位 三浦銀二 投手 法政大学  
5位 深沢鳳介 投手 専修大学松戸高  
6位 梶原昂希 外野手

神奈川大学

1位 村川凪 外野手 徳島インディゴソックス  
2位 東出直也 捕手 小松大谷高  
3位 大橋武尊 外野手 茨城アストロプラネッツ  

横浜の補強ポイントはケガがちで層が薄い投手陣と攻守に秀でた二遊間と捕手。

投手陣はとにかくケガ持ちが多く、成績もいまいちで最下位の原因となっているとみていいだろう。二遊間は牧が二塁のレギュラーに定着し、ショートには大和、柴田がいるものの、守備力という意味ではやはり厳しいものがあり、宮崎の年齢と守備の衰え、FA次第で牧がサードに移ることも考えると二遊間の補強は欲しい。捕手では強肩の山本がよく起用されているがあまりにも打力が低い。かといって戸柱も攻守に良い成績を残せていないためセンターラインがセンター以外補強の対象となっている。

1位で即戦力に近い完成度を誇る小園

2位と4位で即戦力投手の徳山、三浦

3位には高校No.1ショート粟飯原

を指名。更に課題の走力を補うために育成で足に特化した選手を二人も指名。

来年東が戻ってくる算段がついているのかわからないが、1位で大卒の投手を取ってもよかったのではないかという印象。小園の育成にそれほど時間がかからないと考えているのかもしれない。

徳山を13番目で指名したのには驚いたがそれだけ高く評価しているという事だろう。4位で三浦が取れたのはおいしかったのではないか。最下位の特権である。

捕手や二遊間の即戦力も欲しかっただろうが今年はそのあたりが不作で横浜の3位まで水野や古賀が残らなかったのともあってこれは仕方のないことだろう。

中日に欲しかった選手・・・小園健太

横浜からは選ぶのが難しかったが小園を選択。完成度が高くすぐにでも一年目で投げられそうな投手。今年一人しか投手を指名できなかったのでもう一人、確かな実力を持った投手が欲しかった。しかし編成上、高卒投手を獲得するのはあまりよくはないだろうが。

セ・リーグ4位 広島東洋カープ

広島東洋カープ

新人選手選択会議
順位 選手名 守備 所属  
1位 黒原拓未 投手 関西学院大学  
2位 森翔平 投手 三菱重工West  
3位 中村健人 投手 トヨタ自動車  
4位 田村俊介 外野手 愛知工業大学名電高  
5位 松本竜也 投手 Honda鈴鹿  
6位 末包昇大 外野手 大阪ガス  
7位 髙木翔斗 捕手 県立岐阜商業高  
育成選手選択会議
順位 選手名 守備 所属  
1位 新家颯 投手 田辺高  
2位 前川誠太 内野手 敦賀気比高  
3位 中村来生 投手 高岡第一高  
4位 坂田怜 投手 中部学院大学

広島の補強ポイントはかなり深刻なリリーフ、オフの鈴木誠也がどうなるかを含め、外野の大砲だろうか。

リリーフは広島の低迷の最も大きな原因といえクローザーの栗林は圧倒的な成績を残しているものの、8回の失点が余りにも多く、負けパターンの失点もかなり多いため逆転勝ちが難しい状況になっている。

1位2位で即戦力の左腕を二人指名。

3位には24歳の外野手中村を指名。

4位、7位は中日が指名するのではともいわれていた高校生スラッガーの二人。

6位でも即戦力の外野を指名する当たり外野の補強は急務と考えているだろう。

全体的に東海圏からの指名が多く、これが中日の指名だと言われても不思議ではない。

隅田を外し、山下を外した後、また左腕である黒原を指名。左腕がどうしても欲しかったのだろうが、黒原を1位指名したのも驚きで、個人的には森よりも後に指名されるのではと考えていたからだ。

1位2位で左腕の強化に成功し、3位で外野を獲得できて補強ポイントに沿った指名になってよかっただろう。

高木や田村は中日と来年ウエスタンリーグで対戦することになるだろう。とても楽しみである。

中日に欲しかった選手・・・森翔平

田村もそうだが、やはり森翔平が欲しかった。即戦力度の高い左腕で中日も左腕のリリーフが足りていないこともあり、森がいてくれれば石森と並んでブルペンがさらに豊かになっただろうと思う。

セ・リーグ3位 読売ジャイアンツ

1位 翁田大勢 投手 関西国際大学  
2位 山田龍聖 投手 JR東日本  
3位 赤星優志 投手 日本大学  
4位 石田隼都 投手 東海大学付属相模高  
5位 岡田悠希 外野手 法政大学  
6位 代木大和 投手 明徳義塾高  
7位 花田侑樹 投手 広島新庄高  
育成選手選択会議
順位 選手名 守備 所属 結果
1位 鈴木大和 外野手 北海学園大学  
2位 髙田竜星 投手 石川ミリオンスターズ  
3位 亀田啓太 捕手 東海大学  
4位 笹原操希 外野手 上田西高  
5位 鴨打瑛二 投手 創成館高  
6位 菊池大稀 投手 桐蔭横浜大学  
7位 京本眞 投手 明豊高  
8位 富田龍 投手 四国学院大学  
9位 川嵜陽仁 投手 誉高  
10位 大津綾也 捕手

北海高

巨人の補強ポイントはなんといってもまず先発と高齢化の進む外野陣だろう。

先発は中4日、中5日が常態化する深刻な状況で、このままでは崩壊しかねない。

外野は丸、梶谷が軒並み調子を落としており年齢層も高いので急務ではないものの獲得したいところ。

結果、支配下では5位の岡田のみ外野手だが他はすべて投手という極端な投手ドラフトになった。特に1位から3位までは大卒or社会人で先発の強化が急務であることが見て取れる。

1位の翁田は去年の平内に通じるところのある速球派だが実績に乏しく、制球力に疑問もある。1位で獲得したのは驚いたが、去年の平内と同じパターンで、外れ1位で巨人が指名するかもとひそかに思っていた。2位の山田は1位で消えてもおかしくなかった左腕。

4位の石田、7位の花田は私も注目していた選手で、特に石田は球速こそないものの奪三振力と制球力に長けた好投手だ。

育成の川嵜は中日が獲得するかもしれないとひそかに思っていた選手だ。

5位の岡田は補強ポイントとなる大卒の外野手だが、打撃に荒さがあってすぐに活躍は難しそうだ。不作なので即戦力級が獲得できなかったのは仕方がないだろう。

中日に欲しかった選手・・・山田竜聖

山田は奪三振能力の非常に高いポテンシャルのある左腕で左の勝ちパターンとなれる逸材。中日に欲しかった選手だ。

セ・リーグ2位 阪神タイガース

 

順位 選手名 守備 所属 結果
1位 森木大智 投手 高知高  
2位 鈴木勇斗 投手 創価大学  
3位 桐敷拓馬 投手 新潟医療福祉大学  
4位 前川右京 外野手 智辨学園高  
5位 岡留英貴 投手 亜細亜大学  
6位 豊田寛 外野手 日立製作所  
7位 中川勇斗 捕手 京都国際高  
育成選手選択会議
順位 選手名 守備 所属 結果
1位 伊藤稜 投手

中京大学

阪神の補強ポイントはまず、リリーフ。その次に守備の上手い二遊間。リリーフは層が薄く安定しない状態。二遊間は糸原の守備が特に問題であるように感じる。外野は佐藤輝明がライトのレギュラーに定着しかけたが対策されたのか調子を落としただけかはわからないが7月以降ほとんど打たなくなってしまった。しかしチーム状況的にすぐに補強するほどではないだろう。

1位は小園のくじを外すもののハズレで競合せずに高卒BIG3の一角である森木を獲得。戦力にはそこそこ余裕があるチームだと思うので1位高卒投手獲得も納得だ。

そして2位3位で大卒左腕を獲得。

4位の前川は中日が指名するのではと考えていた人も多いだろう。

育成1位の伊藤は中日が指名すると予想していた選手だ。

中日に欲しかった選手・・・前川右京

守備位置の問題があるからか阪神の4位まで残った選手だが、打撃に関しては松川とならんで今年の高卒選手ではトップクラスの選手と言えるだろう。将来のクリーンナップ候補としてほしかった選手だ。また、3位の桐敷も全体的に能力が高く、中日に欲しかった。

セ・リーグ1位 東京ヤクルトスワローズ

順位 選手名 守備 所属 結果
1位 山下輝 投手 法政大学  
2位 丸山和郁 外野手 明治大学  
3位 柴田大地 投手 日本通運  
4位 小森航大郎 内野手 宇部工業高  
5位 竹山日向 投手 享栄高  
育成選手選択会議
順位 選手名 守備 所属 結果
1位 岩田幸宏 外野手 信濃グランセローズ  

課題だった先発陣を補強し続け、ようやくその成果が出てきたという印象。

補強ポイントは村上のいるサードと山田のいるセカンド以外全部ともいえるし、全体的に穴がないようにも見える。

外野は青木の年齢と、塩見がケガがちであることを考えたら必要である。ショートも西浦は打撃がかんばしくなく、元山は守備がいまいちで、できれば獲得したいポジション。先発も厚ければ厚いに越したことはないだろう。

1位で大型左腕の山下を獲得。2位で丸山は少し驚き。オリックス4位の渡部より評価していることに驚いた。

5位の竹山は中日の地元だ。

全体的にバランスのいい指名でリーグの1位らしい指名である。

中日に欲しかった選手・・・山下輝

即戦力度の高い左腕で一年目からローテを守れそうな投手。5位の竹山も欲しかったがどちらも中日とは縁のない選手だったかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

冷静になって中日ドラフト2021分析

今日の試合はとにかく柳に勝ちがついて良かった。これで11勝で自己最多タイ。九里が12勝目を挙げたのが痛いところだが...

 

本題に移る

1.鵜飼について

前回の記事であまりにも鵜飼の指名を批判してしまったので冷静になって考えてみると

まあ、鵜飼の三振率はともかく打率が低いことなんかはさすがにプロスカウトも見てるわけで、三振が多いなあというのは気づいていることだろう。それでも2位で指名したというのはやはり、プロの指導でどうにかなると考えてのことではなのだろう。スラムダンクで202㎝の魚住に対し綾南の監督の田沢?だったかが言っていた。俺はお前を指導することはできるが身長を高くすることはできないというようなことを。そういった意味で鵜飼は肩も強く脚も速い。そして、長打力。飛距離だけは誰にも負けないほどだ。似たようなタイプの安田は2位で消えた。鵜飼のスイングは素人目に見ても首をかしげるようなフォームで、改良の余地は十分にあると思われる。

確かに三振率が高いと活躍する可能性が低いというのはその通りであるが、今年佐藤輝明がそのジンクスを打ち破った。鵜飼が大化けする可能性もある。とはいえその佐藤よりも指標が悪いのが鵜飼であって並大抵のことではプロで活躍できないだろう。やはり、正木のほうが佐藤隼のほうがと考えてしまうのは当然の話だ。だがそういった考えが間違っていたと認めさせるだけの活躍を鵜飼には見せてほしいし、育成もしっかりしてほしい。というか中日にはその義務があるというのは考えが変わらない。

2.前川田村阪口の指名について

4位あたりで前川田村阪口の長距離砲を獲得してほしかったという声をよく聞く。確かに彼らは中日に不足しているスラッガーとなる素質を持っている。それは間違いない。だから味谷ではなく、彼ら三人のうちいずれかを指名してほしかったというのは分かる。しかし、補強ポイントを解決するためにいまさら高卒選手を獲得するのは遅すぎる。補強とは高卒選手を獲得することではなく、即戦力の野手を獲得すること、外国人選手を獲得すること、トレードやFAで選手を呼ぶことである。

前川、田村、阪口はとくに前者二人は左利きであり、ポジションとしては両翼かファーストという事になる。前川阪口は外野守備ですら危うい。外国人打者で補うことができるのがレフトやライト、ファーストというポジションである。もしくはコンバートも容易なのがこのポジションだ。例えば郡司、石橋がレフトを守ってみたり石川にやらせてみたり、何かと都合がつくのがこのポジションだ。

それに対して味谷のポジションはキャッチャー。とんでもない強肩とそれに似合わないようなバットコントロールの良さが持ち味の選手。長距離砲ではないもののキャッチャーとして十分勝負できる選手だ。そこが高木(県岐阜商)や中川(京都国際)との違いだ。そしてキャッチャーは両翼と違い簡単には補強はできない。

現在の補強ポイントではないものの将来を見据えて獲得したとみるべきだろう。

また、味谷が入ったことで郡司やアリエルの外野コンバートも行いやすくなるという意味でもプラスだ。実際にドラフト翌日のフェニックスリーグから郡司がレフトの守備に初めてつき、いよいよコンバートがなされていくのかもしれない

星野についても同じだ。二遊間は簡単には補強できない。京田がいるから、土田がいるからといっても将来を見据えて獲得が必要なポジションだ。というか星野は長打力のある選手だ。40本50本と打てるようなタイプではないかもしれないがバットコントロールの良さから3割20本が期待できるくらいのスペックはあると考える。

つまりある程度どうにかなりそうなポジションは補強と即戦力で補い、将来を見据えてセンターラインはしっかり強化していくという意味で良い指名であったと考える。

ましてや2位で鵜飼を獲得している以上4位でも両翼しかできないような選手を獲得するわけにはいかないのではないか。

 

3.ドラフト指名の傾向について

ここまで思い切った野手ドラフトは本当に珍しいことで、過去ずっと振り返っていっても思い当たらないほどではないだろうか。ピッチャーにある程度余裕が出てきたのと野手が崩壊しているためか。

取った選手がいいか悪いか、それは置いておいて、

  ・俊足好打に偏らず、大卒のスラッガーを上位でしっかり獲得しに行った

  ・補強ポイントを見据えた指名を行った

  ・高卒Pばかりとるのをやめた

  ・前川阪口田村畔柳など地元で騒がれている選手を取りにいかなかった

  ・センターラインで好素材を獲得し、地盤を固めに行った

このあたりの戦略は非常に良いと思ったし、前年の反省を活かせていると思った。

 

4.今後の指名について

来年は山田健太や矢澤、再来年は佐々木鱗、3年後は佐々木泰と野手の目玉となる素材が多く揃っている。(しかも山田と佐々木泰は地元)今年野手を獲得しすぎたせいでこれらを取り逃すことになるのではないかという意見がある。しかしそんなことはないと思う。なぜならば中日は投手のほうが全体的に若く、層が厚いが野手は全体的に高年齢で層も薄いからだ。はっきり言って首が涼しい野手は割と数多い。

内野手では石岡、溝脇

外野手では滝野

捕手では山下

このあたりは明日にも戦力外になってもおかしくないと感じる。

大野や平田もこの調子なら数年以内に引退。福留も来年がラストイヤーとなるだろう。

大島福田直倫もいつまで現役でやれるかはわからない。

しかし、投手はとなると割と候補は少ない。

右腕では岡野、佐藤、マルク

左腕では濱田

あたりが候補だろうがすぐ戦力外にするほどとは思えない。

年齢が高い選手も谷元くらいであとはケガ持ちの石川翔、福島が育成落ちするくらいだろうか。だが二軍で好成績を残している垣越、上田は支配下登録されるのではないかと考えると、投手はそこまで人数が減ることはなく、年齢層も低めだ。

 

今年ほどの野手偏重ドラフトはできないかもしれないが、投手3:野手3でバランスよく指名することはできそうだ。

 

 

与田監督退任、立浪監督就任

はい

正直与田監督はやめてもやめなくてもどちらでもよかった

まあこの結果では退任も致し方ないが、もちろん与田監督のせいでこの順位だったわけではないはず。監督が代わって勝てるようになるとは全く考えていない。しかし、立浪に恥をかかすまいとフロントが補強をまじめに行うという可能性もわずかにあるため、そこは期待したい。

与田監督への評価点としては

・投手陣の整備

・モチベーターとして働いたこと

・8年ぶりのAクラス

でとくに崩壊した投手陣を立て直したことは大きな功績である。立浪もこの投手陣をまた崩壊させることのないようにしてほしい。

一方で課題点としては

・打線の崩壊

・ときどきやらかす大ポカ

・バントやエンドランの多用とそのリターンの少なさ

打線については与田監督の責任はそこまでないだろうが、3年間続けてずっと打撃成績が落ち続けているのは看過できない。

ただ立浪塾とか持ち上げておいて不調に陥った阿部や京田を見るに立浪の指導者としての能力には疑問符が付く。解説においても現代野球にどれだけついていけているのか怪しい。そのあたりは立浪の周りの人間がしっかりしていればよいのかもしれないが、立浪で中日が完全崩壊する可能性も無きにしも非ずだ。

 

最後に各ネットニュースのコメント欄で与田のせいで勝てない!与田やめろ!と騒いでいた人たちについて。

本当に頭お花畑としか言いようがない。今の中日のどこをどう見たら与田が諸悪の根源という結論に至るのか不思議だ。こういうバカな人たちが監督を変えただけで満足するから、フロントはろくに補強も行わず、ファンにも選手にも失礼な態度を取り、責任も取らずにいるのではないか。結果が出ませんでした→監督を変えますという流れをこれまで何度繰り返してきただろう。落合以降、高木→谷繁→森繁→与田と監督をころころ変えて、何か意味があったか。いつになったら気づくのか。それに何の意味もないことを。むしろ選手たちからしたらマイナスではないか?指導者がひっきりなしに変わることが中日の育成力のなさの原因なのではないか?そのあたりをよく考えてほしい。このままだと中日の暗黒はしばらく続くだろう。そして試合に負けるたび、立浪が批判されるだろう。しかし敗因をよく考えるべきだ。本当に立浪のせいなのかよく考えるべきである。

2021中日ドラフト結果

1位ブライト健太外野手(上武大)

ここは大方の予想通りブライト選手。高掴みではと考えていたが吉野選手、松川選手が1位で消え愛知大安田選手まで2位で消えたことから、センターラインを守れるような身体能力の高いスラッガーはとんでもなく評価されるのだろうと感じた。

2位は飛ばします

3位石森大誠投手(火の国サラマンダーズ)

よくこの順位で残っていたなあと思えるほどの投手で会心の指名であると感じる。155キロのストレートを左腕から繰り出すという時点で2位指名もあり得たレベル。それに加え変化球もキレがあっていい選手だと思う。

4位味谷大誠捕手(花咲徳栄高校)

田村や前川など高卒スラッガーが意外にも残る中、ここで高卒捕手というのは賛否あると思うが個人的には悪い指名ではないと思う。というのもキャッチャーや二遊間は最も重要なポジションでありたとえ今、レギュラーがいるからと言っていい選手を獲得できなければ、井端の後のショート、谷繁の後のキャッチャーが埋まらなかった時のように非常に厄介なことになり、上位でいい即戦力選手が当たるまで獲得し続けることになる可能性があるからだ。特に、味谷は守備力に定評があるため、将来的に石橋と並んでドラゴンズの扇のかなめを任せられる選手となれるだろう。

5位星野真央内野手豊橋中央高校)

地元枠のショート。私の指名予想に入っていた選手だ。ショートは去年土田を獲得したが、基本的に身体能力の高い選手が任せられるポジションであり、ショートを守れるならばどこでも守れるだろうということもあり、ショートを多く獲得したところで問題はない。走攻守揃っていて特にバッティングは愛知の県大会とはいえ無双。パンチ力もあってかなり期待できると考える。5位から二遊間を任せられる選手になればかなりお得だ。

6位福元悠馬(大阪商業大)

まーた大商大か。何らかのコネがあるのは間違いないだろうが所詮は6位。活躍すればラッキーと言ったところだ。スラッガータイプのわりにそこまで長打を打ててないのが気がかりだが、指標自体は悪くない。福元の後ろに残っていた選手でそこまでめぼしい選手もいるようには思えなかった。

 

さてさて問題は2位の鵜飼選手。これは大問題だと思う。

まず鵜飼選手が指名された時点で残っていた選手にかなり有望な選手が多かった。

筑波大佐藤投手は隅田選手に次ぐほどの実力と言われたほど完成度の高い左腕。脇腹のケガがあるとはいえ本来ならば1位で消えていてもおかしくなかったほどの選手だ。

JR東日本の山田竜聖投手も高い奪三振力を誇り、21歳という若さもあって即戦力かつ将来性も十分な左腕だ。

慶應の正木選手は大学NO.1スラッガーと称される、長距離砲で指標も申し分ない選手。

正直言って彼らが残った状態で2位を迎えたことで今年のドラフトの成功は約束されたようなものだとワクワクした気持ちで見ていた。

完成度の高い即戦力左腕佐藤、奪三振能力の高いロマンあふれる山田投手、正木選手も数年以内にクリーンナップ候補として期待できるほどの長打力を持っていて中日にはピンズド。誰を指名するかワクワクしながら2位指名を待った。

 

聞こえてきた名前に私は耳を疑った。

 

確かに鵜飼選手に並外れた長打力があるのは間違いない。という意味では中日にぴったりの選手である。が、それ以上に三振率の高さ打率の低さが大問題。大学レベルでせいぜい2割しか打てず、三振率は3割越え。このような成績の選手が成功を収めたことなど過去にあっただろうか。

このような選手を下位でとるなら我慢できる。が、先ほど挙げた有望な選手たち、だれもかれも1位で消えると言われたほどの選手たちをスルーして鵜飼はあまりにもおかしい。

勿論プロスカウトなのだから成功するという確信をもっての指名であることには間違いないが、これで活躍せず、先ほど挙げた選手が活躍するようなことがあれば、ネット上で色々と文句をつけている素人のほうが見る目が合ったという事にならないだろうか?

悪いが現時点でこのドラフトに点数をつけるとしたら50点が関の山だ。

私の見る目がなかったと手のひらを反すような活躍をしてもらわないと、私の怒りは収まらない。