折紙彗星

色々と書く

終わりの始まり

今日の試合は小笠原の投球くらいしか楽しみなものがなかったのだがそれも4回途中でぼこぼこに打たれて終わり。

気が付けば16₋0で敗戦となった。

大量失点より問題なのがここ三連戦で1点も取れなかったこと。これにはもうこの球団が暗黒にどっぷりとつかっていることを感じた。

いったいどうしてこんなことになてしまったのか。冷静になって考えてみると中日の腐敗した現状が明らかになってくる。

 

投壊の影響もあって2019年までは投手中心のドラフトが続いた。柳や小笠原など有力な投手を指名し上位指名のほとんどは投手。その甲斐もあってか2020年にはようやく投手陣に厚みが出始め、Aクラス入りを果たすこととなる。

しかし投手陣の復興の裏で野手の高齢化が進んでいた。野手を上位であまり獲得しなかった上に育成もうまくいかない。2020年、それは明らかな兆候としてチームをむしばみ始めた。平田の深刻な不調に対し代わりの選手がいなかった。それでも主砲のビシエド、周平や大島といった3割バッターの存在、なんだかんだで試合の半分は出場できたアルモンテ。阿部、木下らのパンチ力のある主力たちのおかげでなんとかごまかしがきいた。これが2020年の中日である。

本来ならば2020年のドラフトでは即戦力の野手を獲得すべきであった、野手が弱点であり高齢化も進む中、どうして野手を指名しなかったのか。それにはやはり高橋の影響が大きい。補強ポイントを無視し、簡単に話題を取れる地元の高卒投手に目がくらんだ。

1位で高卒投手を取ってしまった結果、牧、渡部、佐藤らの大卒スラッガーたちは2位ではもう残っていなかった。

しかし、そもそも弱点をすべて即戦力ドラフトで補うというのが無茶な考えである。そう、ドラフトに頼らずとも打線を強くする方法がある。補強だ。

有力な外国人打者を2人連れてこれば打線の大幅強化は可能である。しかし、中日が連れてきたのは3Aで以上に三振率の高かった中距離バッターのガーバー(5000万)ただ一人。指標の悪さと金額からしてハズレ外国人のにおいが半端なかったが案の定全く活躍することなく帰国してしまったようだ。

そして2021年野手陣は完全に崩壊した。去年並の数字を残せたのは木下、ビシエド、大島くらいで、京田が若干の成長を見せたものの、クリーンナップの周平が不振、平田はもはや2軍でも打てず、アルモンテは退団。阿部も不調&ケガ。しかしながら台頭してくる若手は一人もいない。不振のレギュラーに代わって、不振のレギュラーくらいの数字が精いっぱいのアラサー選手が使われるというありさまである。

つまるところ中日は

1.地元優先ドラフトで補強ポイントを無視し

2.そのくせ獲得した数少ない野手から1軍レベルの選手を輩出できず

3.金もないので補強も期待できない

というあまりにも絶望的な状況に陥っているというわけである。

もはや救いようがない、この暗黒はいつまで続くのかそれとも暗黒から抜けだすことすらできないのだろうか。

監督が変わろうが何も変わらない。問題はもっと奥深くにある。