折紙彗星

色々と書く

中日スカウト絶賛のドラフト上位候補外野手二名について

外野手のあまりの貧打に絶望している中日ファンの皆さんが今年のドラフトに期待するのは

即戦力外野手

だろう。

2018年には滝野、2020年には三好といった選手を獲得してきたがどちらも6位であり、滝野は俊足巧打守備難、三好は中距離型でどちらもパワータイプではない。今年のルーキーである阪神佐藤や横浜の牧、さらにはケガの離脱こそあったが西武の若林などの輝きを放つ姿を見て、今年は上位で即戦力の野手を獲得してほしいと思っている方も多いだろう、私もその一人である。

そんな中最近中日スカウトが二人の外野手を絶賛しているといった記事が出ており、この二人は獲得へと向かう可能性がある。

正木智也(慶應大学

つい先日行われた全日本大学野球選手権において先制本塁打とタイムリーを放ち、慶應を34年ぶりの優勝に導いた右のスラッガー。長打力は今年の候補でもトップクラスでありながら三振も少なめで、選球眼も兼ね備える。野球を見ている人からはかなり有名な選手で知っている方も多いだろう。

弱点は守備と脚力で今年からは外野ではなく1塁で出ることが多く、鈍足。左打ちではあるが横浜佐野のようなイメージだろうか。プロではレフトかファーストを守ることになるだろう。

この選手は1位候補であるように言われているが個人的には2位での指名もあり得ると考える。理由は守備や足に難があり打撃だけの選手の順位は下がりがちであること。例えば横浜の牧は打力こそ申し分ないが鈍足であるのとプロではセカンドは厳しい(横浜では事情から二塁で出場しているが)とのことで2位での指名になった。先述した佐野も9位であった。ともかく、長打のなさに嘆く中日にとっては喉から手が出るほど欲しい逸材であることには変わりない。

ブライト健太(上武大)

ガーナ人の父を持つ右の外野手。今年の春の関甲新リーグのMVP。米村スカウトが絶賛しているようで、中日のスカウトがよくコメントを出しているあたり、取りに行く可能性は十分にある。長打力に加え、出塁率も高めという打力にはもちろん魅力があるが、俊足と守備に定評もあり、走攻守三拍子そろっている選手である。肩はそこまでのようなのでライトは向いていないかもしれないが、レフトに加えセンターも守れるのがポイントである。

中日の外野は両翼のレギュラーがいないのに加え大島がもう30代も後半ということで守備の限界はすぐそこまで来ている。そのため次世代のセンター候補が必要となる。幸い中日には根尾、岡林、三好などライト向きの肩を持った若い選手がいるのでブライトがセンターに定着してくれれば、その後の編成はだいぶ楽になる。

気になるのは3年までの成績はそこまでであること。リーグでレギュラーを掴んだのは4年になってからというのは、それだけ伸びしろがあるという事でもあるし、今年の調子が特別良いだけではという不安も抱える。西武の若林や渡部あたりは4年になって急激に成績を伸ばした選手であるが、特に若林は1軍でも活躍しているのでそこまで気にすることでもないと思うが。

この選手は2位か3位かという評価なのだろうか?だが最近評価が急激に高まっているので前述の正木より早く指名されても不思議ではない。