折紙彗星

色々と書く

可哀想な人たちはいたが勝てたからいいや(中1-0ロ)(中2-2ロ)(中4-3ロ)

中日ドラゴンズの快進撃はとまらない。2勝1分けで交流戦首位をひた走る。

柳、敵なし

球界の至宝こと柳裕也が1安打無失点の完封勝利を挙げ、今季5勝目。本来なら8勝くらいしててもおかしくないだろとか打線は相変わらずの貧打だなとかそんなことがどうでもよくなるくらいのすがすがしい投球だった。交流戦はノリに乗っているがそれはつまり勝ちパの負担が増すことを意味する。柳の完封は去年の大福丸にとってオアシスであった大野をほうふつとさせる、最高に価値のあるものだったと思う。

可哀想な小笠原

小笠原に勝利をつけることがまたできなかった2戦目。中継ぎに勝ちを消されたわけだがその言い方は又吉が悪いみたいで気が引ける。又吉はこれまでよく投げてくれた。リーグ最多登板ながら与えられた仕事をしっかりとこなし、ホールドとセーブを積み上げてきた。そんな又吉でも打たれることくらいあるのだから、たまには点差をつけて楽な場面で投げさせてやったり、又吉が出るまでもないくらいの勝ち試合にしてやればいいというのに相次ぐ拙攻拙攻...チャンスは幾度となくあったのにほとんどものにできないのはメンタルの問題なのか運が悪いのか実力が足りないのか。特にひどかったのは木下の無死13塁からの点の入らないピーゴロゲッツーだ。これにはあきれてものも言えなかったが木下は野手陣の中ではようやっとるほうなのであまり文句は言いたくない。どちらかと言えば打線全体の問題だ。しかし小笠原は本当に勝ちに恵まれない。本来なら2倍は勝っていてもよいくらいなのだが。

試合の最後は9回2アウトからコリジョンルールを適用されて土壇場で同点に追いつかれる。まああれはいろいろと論争を呼んでいるがコリジョンを取られたことは仕方あるまい。問題は同じようなシチュエーションで毎回同じ判断ができるのかだ。プロ野球は審判がいつまでもアナログな感じでサッカーなど他球技に置いて行かれていると思う。そのあたりもう少し現代的で公平公正なジャッジをお願いしたい。

可哀想な勝野、井領

さてこの試合は勝ったはいいものの6回1失点の快投を見せた勝野は勝ち負けつかず。課題の初回、先頭にヒットを許すも中村マーティンの恐ろしい3番4番を連続三振に切って取ったのはかっこよかった。死球は1つあったものの四球がなかったのも成長である。しかし福が打たれてしまって勝ちを消される。うーんドラゴンズの中継ぎ陣は粒ぞろいではあるものの圧倒的なリリーフがいないのが弱点だとあらためて気づかされる。

そしてもう一人可哀想だったのが井領。自身プロ入り2本目かつ5年ぶりのソロホームランを打ったのにもかかわらず扱いがひどい。先制ソロHR、勝ち越しソロHRをうった堂上、大島はともにお立ち台に呼ばれたのに井領は呼ばれず。井領も呼んでやればいいのに。あのHRがなければ引き分けだったのだから。大体対ロッテ2戦目で9回に代打として出場することすらなかったのもかわいそうだしスタメンの機会も少なかったのも可哀想。大島や堂上ら人気選手と比べるとどうしても扱いは悪くなるかもしれないがファンはしっかり見ているのでこれからも活躍することを信じている。