折紙彗星

色々と書く

これまでの中日は不調だったことを確信(日4-7中)(日1-4中)

第2試合目は3番DH福留という目を疑うスタメンに開いた口がふさがらなかったが、その福留がなんと4打数4安打。完璧ともとれる3番としての働きで、チームを勝利に導いた。試合前時点で打率1割前半の選手を、3番に起用することはいまでもやっぱり間違いだと思っている。でも、その起用を正解に変えた福留の力には驚くばかりである。一人の選手が4安打した試合なんて今シーズンここまであったかわからない。それを実現したのが44歳の福留。改めてこの男が怪物であることを理解させられる。ただ一つ言えるのは与田さん、文句言ってすみませんでした。

和製大砲の誕生

ソフトバンク戦から木下拓哉の快進撃が止まらない。この試合でも値千金の6号逆転2ランホームランが飛び出した。バンテリンドームと並んでフェンスが高い札幌ドームの中段まで届くアーチで去年の本塁打数と並んだ。思えば中日には球団を代表する日本人スラッガーがずっと不在だ。村上宗敬、大山祐輔、岡本和真、鈴木誠也、佐野恵太。こういったメンツに並ぶような存在がいなかった。ただ今年に限って言えば木下は彼らに並べる。広いバンテリンドームがホームであるというハンデを背負いながら本塁打数6は14位タイ。日本人では8位だ。この調子でいけば単純計算で、17本ほど打てる見込みであるがそれでは物足りない。30本ぐらい打ってほしい。

最強先発陣

3試合目では福谷が好投。去年の福谷をほうふつとさせる投球で6回1失点と文句なし。相手の先発に合わせて大活躍した福留を外して福田、さらに福谷と組んで前回登板で好投をよんだ桂を捕手とし、木下をDHに入れる。この柔軟な采配は、うまく機能した最高の判断だったと言える。福谷はこれでぎりぎり規定投球回に到達し、これで中日の先発のうち4人が規定到達。柳、大野、小笠原、福谷だ。4人も規定に到達しているなどいつぶりのことなのだろう。さらに言えば勝野も開幕からずっとローテを守り続けている。セ・パ両リーグ見てもオリックス楽天が3人の規定到達投手を擁し、2位である上、日本一の柳がいるため、中日の先発陣は文句なしに12球団最強。これほどの先発陣を整えたという与田監督ら首脳陣の実績を見逃すことはできない。

これまでが不調だった

思えば交流戦前の中日レギュラー陣は

去年以上...木下

去年並...大島、京田

去年以下...周平、ビシエド、福田、阿部、平田

と期待に見合う活躍をした選手が異常に少なかった。ところが交流戦となり木下が引き続き好調なのに加えビシエドは打ちまくり、周平も出塁しまくり、阿部も復調気味となって4~7番の繋がりが見えてきた。

不調はずっと続くわけではない。不調があれば好調もある。これまでの中日が不調だっただけでやっといま本来の実力が出せているとここ最近の試合を見て確信している。