折紙彗星

色々と書く

韋駄天(横0-中1)

9回表2アウトまではまたしょうもない試合になりそうだと思っていた。好投した先発を見殺すのはこれで何度目だろうと呆れそうであった。そもそも左投手でありながら左打者を苦手としている濱口に対して福田や平田など右打者を並べたことからして、このチームはデータを確認しているのかと不信感が募る。昨日リードした展開で少しヒットを打ったからと言ってすぐに彼らをスタメン起用したことにも疑問が残る。

が、そんな不満をすべて吹き飛ばしたのが9回表2アウトからの攻撃だ。平田のつまった打球は運よくレフトへと抜けてヒット。満を持して登場したのが代走の高松渡だ。彼が代走として出てきた瞬間のワクワク感はこれまでの中日になかったものだ。一度牽制死しそうになった点は反省だが、これもいい経験だろう。そして、次の打席、木下の当たりをショート柴田がうまくとったが、一塁に投げてもセーフかアウトかわからないタイミング。これを一塁に送球した球が、、、逸れた。その間に高松は俊足を飛ばして一気にホームへ。審判のセーフ判定を見た瞬間鳥肌が立ってしまった。高松渡という選手を紹介する一文には必ず「俊足の」というフレーズが入ってくる。だが彼の場合ただの俊足ではない。まちがいなく歴代でも最速クラス、常識はずれの速さだ。このプレーを見て一気に彼のファンになってしまった。

そして安心のライデルである。彼に任せておけば間違いない、今日も素晴らしいピッチングだった。

 

 

高松というカードが一枚加わって中日の作戦、点の取り方が一つ増えた。これを活かして一気に順位を上げていってほしい。