折紙彗星

色々と書く

小笠原世代躍動(中4-3ソ)(中3-3ソ)

ソフトバンク三連戦は2勝1分で負けなしという素晴らしい結果に終わった。もちろん3勝が最善であり、相手がソフトバンクとはいえ引き分けで満足してはいけないと思うが、なんにせよ素晴らしい結果には変わらない

23歳の若竜たち

2戦目3戦目ともに23歳の小笠原世代の躍動が目立った。

2戦目では小笠原が6.2回1失点の好投。1戦目の柳ほどの技術を小笠原は持ち合わせてはいない。しかし彼には左から投げる平均145キロほどの力強いストレート、バットの芯を外すチェンジアップに球速差の大きいカーブがある。多少粗削りであっても球の力で勝負できる、若さ全開の投球ができるのだ。パ・リーグには大野のような左腕の絶対的エースが存在しない。早川、加藤など良い成績を残している選手はいるが絶対的なキャリアを持っているわけではない。もしかしたら大野や小笠原といった左腕の存在はパ・リーグにとって脅威となるのかもしれない。

3戦目は勝野、橋本が活躍。彼らは同じ岐阜県の高校出身で当時の高校野球の有望株としてメディアに同時に取り上げられたりもしていた。ソフトバンク高橋純平がその筆頭であったので彼も出てきてくれたら面白かったのにと少し残念である。

勝野は初回3失点もその後は0を積み重ね終わってみれば5.2回3失点と実に勝野らしい投球を見せた。初回さえどうにかできればエースになれるのに惜しいと思う。

そして橋本だが正直しびれた。これまで結果を残してきたが、今日が初めての勝ちパターン起用。その相手がソフトバンク自慢のクリーンナップ栗原柳田中村である。

なんといってもあのスライダーだ。まるで漫画のように鋭く曲がりいとも簡単に三者凡退。聞けば橋本のスライダーは今年に入って一回もヒットを打たれていないまさに魔球。今年のオープン戦ではソフトバンク相手に大炎上していたが、コーチと二人三脚で修正してきたとのこと。そんな橋本のスライダーがソフトバンク相手に通用したというのが何より喜ばしいことだ。

 

勝ちパターンはどうなるか

ソフトバンク3連戦でも又吉は期待に完璧に応え、9回で3連投するもランナーを一人も許さず。ライデルなき今、クローザーは又吉に任せておけば心配はいらない。問題は8回7回だ。

橋本はこれまでの成績もよく、何より今回の試合での投球が衝撃的だった。彼に任せてみるのもいいかもしれない。

祖父江は失点を重ねていたが間隔をあけて臨んだ今回の試合では危なげのないピッチングであった。

藤嶋は2試合目で柳田相手に被弾してしまった。あの時点で又吉を除き一番信頼できるのは藤嶋だったので起用自体に間違いはなかったと考える。が、これを見て首脳陣がどう判断するかだろう。

福は1戦目で粘られながらも3者凡退。しかし2戦目は良くないときの福だった。粘られて四球を許してしまう。

谷元は相変わらずの火消し能力で欠かせない存在である。

山本ロサリオ近藤は今季まだ登板していない。まずはビハインドからだと思うが彼らの投球が楽しみである。

 

書き忘れていたが阿部、木下の勝ち越し、同点ホームランにもしびれた。同点の展開ながらソロホームランで勝ち越されたり、せっかくヒットを重ねてリードしたのにホームラン一発で追いつかれてしまったり。中日がされる側だった攻撃を中日がする側に回っている。

乗りに乗っているドラゴンズ、ここから先も楽しみである。