折紙彗星

色々と書く

希望と限界(中6-1神)(中2-神6)

バンテリンドームの阪神戦2戦目と3戦目だ。

2戦目は素晴らしい勝ちだった。勝野は2戦連続の好投で6.2回無失点。福田ビシエドにアーチが飛び出し6得点、ついでに京田の好守もあって、投げても打っても守っても見どころのある試合だった。

福田のアーチは芸術

それにしても福田のホームランはやはり美しかった。見慣れたフォームから変更しバットを寝かせてもその美しさは変わらなかった。長い滞空時間で一発でそれとわかる軌道を描き、バンテリンドームに虹をかけたようだった。ビシエドのホームランは弾丸のように突き刺さるワイルドさがあってそれはそれでいいのだが、福田の当たりは芸術的だった。あとはもっとたくさん打ってくれれば文句はない。

 

さて、3戦目は福谷が大山にどでかい一発を浴び6回4失点。打線の援護もわずか2点。無死満塁のチャンスでゲッツーの間に生還した1点しか入らないのでは話にならない。

しかし、無死満塁のチャンスを作れたあたり、一時期の絶望的貧打よりは大分ましになった気がする。今は普通の貧打だ。新戦力のガーバーは一日一善で8打数の2安打。正直、メジャーでの三振の多さから青柳の球に簡単に空振りをして三振しまくるという最悪のケースも考えていたのだが、どうやらそこまでひどくはなさそうだ。フライアウトが多いのもいい。ゴロばかりの中日打線においては打ち上げられているのは良いことだ。ウッズやブランコのような大活躍はしなくてもいい。他の外野候補があまりに悲惨なので、そこそこの成績でも十分戦力だ。周平も京田もまあ調子は悪くなさそうだし、木下は調子がよさそうだ。この辺りが今の中日にとって希望となる。

 

そろそろ我慢をやめるとき

今の起用法ではもう我慢できない、変えたほうが良いという点がいくつかある。

まず祖父江の勝ちパ起用。勝野が降板した後2₋0の場面で8回を任されたのは祖父江だった。しかし連打を浴び、犠牲フライの1アウトしかとれず得点圏にランナーを背負って降板。あとを任された又吉がゲッツーに打ち取ったので良かったものの、下手すれば3つ目の負けがついていたところだ。ここまでのWHIPは2.14で一回に平均2人以上ランナーを出しているという事になる。特に今年は制球がまとまらず、甘くなったり四球を出したりが多い。藤嶋や谷本に7回を任せ、8回又吉、9回ライデルというのが現状の最適ではないかと思うが、与田監督はまだ我慢するかもしれない。というかこの試合は祖父江を下すのが遅すぎだと思った。1点取られて1死1,3塁の状況まで引っ張り続けてしまっては貴重な勝ち試合を捨てることにつながりかねない。もう少し早めに継投に写ってほしい。遅すぎるのだ、対応が。

次に根尾

阪神戦ではそこそこ打っていたがやはり厳しいものがある。特にチェン相手に三振ばかりだったのは大問題であり、一軍にいていいレベルなのか疑問だ。井領武田福田がそれぞれそこそこの結果を出している中、長打もない1割台の根尾を使い続ける意味はあるのか。二軍では伊藤や岡林がいい調子だし、思い切って異次元の俊足を持つ高松をレフトというのもアリではないか?確かに人気は根尾がぶっちぎりかもしれないがプロなんだから実力でレギュラーを掴むべきだろう。というかそんなに人気選手で金儲けしたいならジャニーズでも入団させて使っていればいいではないか。勝つことこそ最大のファンサービスであり、目標であるという事を理解してほしい。活躍すればどんな選手でも人気が出る。甲子園のスターでも活躍しなければそれまでの選手だ。

最後に阿部

本当に厳しい状況だ。根尾や祖父江など比ではないくらいに限界だ。ここ6試合で20打席1安打、3併殺。根尾にまで打率を抜かされなおも6番での起用。いい加減にしろと言いたい。併殺がない分、打席に私が立って全部三振したほうがましなのではと思えてしまうほど最近の調子は悪い。阪神戦2戦目での進塁打を与田監督は評価していたがいやいや!!あの試合は阿部以外の野手はみんな出塁していたんですけど!!というか進塁打なら三ツ俣も打ってたじゃん!!何を言っているんだと呆れてしまう。選手に優しくすることと甘やかすことは違う。打てない選手を外す非情さも必要だろう。

 

というわけでこの2戦の感想だ。中日は一軍二軍の入れ替えが他球団に比べて少ないし、不調の選手がスタメンを外されることも少ないように感じる。ネットを中心にこういった点に批判がなされているのも事実だ。結果が出ないだけだったら、監督への評価はまあ戦力が足りてないし仕方ないという事になると思うのだが、ファンからの不満が爆発してしまうと、途端に休養の2文字が浮かぶようになってしまう。どんな采配を取ってもいいが勝てる采配をしてほしい。私たちは何よりも結果を求めている。